サステナブルとは持続可能な取り組みのことを指しており、英語でSustainableと表記します。
世界では今、資源を大切に地球環境を維持しながら地球で平和に暮らすことを目指し、サステナブルな社会を始めようという動きが高まっています。
サステナブルな取り組みは地球温暖化の防止・水質保全・地下資源や森林資源を守るなど様々な効果につながると考えられています。
今回の記事では、サステナブルショップとはどのようなものなのかをご紹介します。
サステナブルな生活に興味はあるけれど、何から取り組めば良いのか分からないという方は、サステナブルショップ選びから始めてみてくださいね。
サステナブルとは
サステナブルとはsustain(持続する)とable(〜できる)の2つを組み合わせて作られた言葉です。
まずは、サステナブルについて詳しく説明しましょう。
「持続可能な」という意味
サステナブルには「持続可能な」という意味があります。一人でも多くの人が持続可能な取り組みを行うことで、資源を無駄遣いせずに地球の環境を保てるようになります。
またサステナブルな取り組みの対象は、自然環境だけでなく社会全体に適用されます。サステナブルな社会は、健全だからこそ持続可能なのです。
サステナブルなショップとは?
サステナブルショップとは、サステナブルな社会を意識した取り組みを行っているお店を指しています。
サステナブルな未来に貢献するお店のこと
サステナブルショップでは、利益のみを優先するのではなく、サステナブルな取り組みをしている企業の商品を選んで販売しています。
取り扱っている商材の原材料・製造過程はもちろん、社員の働き方や企業の方針にもサステナブルを意識しているのです。
サステナブルショップの具体的な取り組みの例は次の通りです。
・食品ロスを予防する
・消費者に大量生産・大量消費を促さない
・レジ袋やプラスチックストローなどを配布しない
・製造過程の不健全な工程をなくす
・省エネを心がける
・過重労働を防ぐ
取り組みの内容は業界によって変わります。一つ一つの取り組みが持続可能であるかどうかを考えながら、サステナブルな行動を選べると良いでしょう。
サステナブルショップの背景
ここでは、サステナブルショップが増えている背景についてご紹介します。
SDGsの食品における課題について
SDGsとは、2015年に国際サミットで採択された「誰一人取り残さない」持続可能でより良い社会を実現するためにある世界共通の目標です。
SDGsは発展途上国だけでなく先進国自身が取り組むものであり、2023年までに達成を目指す17の国際目標が定められています。
ここでは、17個の国際目標の中でも特に食品と関係の深い6つの取り組みについて説明しましょう。
食品ロス(フードロス)
SDGsの中で食品ロスに深い関係がある目標は「12.つくる責任つかう責任」が該当します。
食品ロスとは本来食べられる状態であるのに処分される食品のことを指しています。
具体的には、スーパーで販売できない賞味期限切れ間際の食品や、作りすぎて処分される飲食店の料理、規格外という理由で市場に出回らず処分される野菜や果物などが食品ロスの例です。
世界の貧困地域では食べ物が不足し飢餓で命を落とす人が存在する中で、先進国では膨大な量の食品が処分されているという現実は、サステナブルな社会に反した状態であると言えます。
地球温暖化
SDGsの目標の「13.気候変動に具体的な対策を」が、地球温暖化が該当する項目です。
地球の温暖化は1900年頃から始まっており、1880年〜2012年の間には0.85度も世界の平均気上気温が上昇しました。
その理由には、人間が石油や石炭などの化石燃料を燃やしてエネルギーを手に入れ、二酸化炭素濃度を増加させているという事実があります。
地球温暖化はただ地球の温度を上げるだけでなく、次のような問題を引き起こします。
・海面水位の上昇による高潮や氾濫被害
・気候変動による農作物への悪影響
・環境が変化することで生態系が崩れる
・乾燥が原因の森林火災
・異常気象による災害被害
地球の温暖化は自然環境に直接的な影響を与えることから、地球に暮らす全ての生き物の現在の生活を脅かす結果につながるでしょう。
水質汚染
水質汚染はSDGsの「14.海の豊かさを守ろう」の目標に含まれます。
海に囲まれた国土を持つ日本にとって海は資源の宝庫でいて、大切な存在です。しかし現在は海へのゴミの流出によって、海の生態系が崩れるという被害が起こっています。
2019年の大阪サミットでは、海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2050年までにゼロにする目標である「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が共有されました。
森林伐採
森林伐採についてのSDGsは「15.陸の豊かさも守ろう」です。
具体的には、陸の生態系を保護・回復・持続可能な利用の推進を進めて、陸の砂漠化へに対応しながら土地の劣化を防ぐための取り組みが進められています。
具体的には多くの企業や団体が、植林など森を復活させる事業を開始しているのです。
大気汚染
大気汚染に関係のあるSDGs目標は、「3.すべての人に健康と福祉を」「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「11.住み続けられるまちづくりを」「13.気候変動に具体的な対策を」の4つです。
大気汚染は自然はもちろん人間の体に直接害を及ぼす問題なので、すぐにでも対策に取り掛からなくてはいけません。
例えば光化学スモッグ・黄砂・PM2.5などは、多くの人の健康を害してしまうでしょう。
大気汚染の主な原因は自動車の排気ガス・工場の煙に含まれる化学物質です。
これらの化学物質は大気を汚し、生き物の体の中で有害物質へ変化します。
土壌劣化
土壌汚染に関係のあるSDGsは森林伐採と同じ「15.陸の豊かさも守ろう」が該当します。
工場からの排水やゴミの埋め立てにより汚染された土壌は、樹木の生育に悪影響を与えて地球の生態系も変えてしまうでしょう。
また、土壌に浸透した有害物質が海や川に流れ出れば、水質汚染につながります。さらに汚染された土壌で作られた野菜や果物にも有害物質が含まれてしまうのです。
土壌汚染は自然破壊はもちろん、人体への健康被害も招く問題だと言えるでしょう。
サステナブルショップでの商品の選び方
サステナブルショップで商品を選ぶ時には、次の点を意識すると良いでしょう。
エシカル消費をおこなう
エシカル消費とは地域の活性化や雇用を含む消費行動のことで、環境だけでなく、社会・地域・人にも配慮した消費を行います。
具体的なエシカル消費行動とは次のようなものです。
・長く使えるものを購入する
・必要なものを必要な分だけ購入する
・余分なものや買い溜めをしない
・商品の製造過程に社会的課題がないかを知る
・ユニバーサルデザインの商品を選ぶ
・地産地消を意識した買い物をする
一人ひとりの取り組みは些細な心掛けだったとしても、多くの人がエシカル消費を意識すれば、サステナブルな社会の実現に近づいていきます。
サステナブルショップのおすすめ商品
ここでは、Wellness Tree(ウェルネスツリー)で購入できるおすすめの商品を紹介します。
ベジクラッカー
ベジクラッカーは世界中から選び抜いた有機素材で作られたお菓子です。品質に問題がない規格外の野菜を活用してフードロスを防ぎ、サステナブルに貢献しています。
原材料には保存料・着色料・小麦粉・白砂糖が使われていないため、環境や社会だけでなく体に優しいお菓子としてお子様でも安心して食べられるでしょう。
クーベルチュールチョコレート
有機JAS認証を取得した素材のみで作られたクーベルチュールチョコレートには、カカオ以外の植物油脂は使用されていません。
抗酸化作用・活性化酸素を無害化するポリフェノールが含まれた有機レーズンが使用されているため、運動時のエネルギー補給や生活習慣病の予防に役立つでしょう。
砂糖不使用で甘さ控えめな仕上がりなので、仕事中のリフレッシュタイムのおやつにもぴったりです。
サステナブルショップに貢献できるお店
最後に、おすすめのサステナブルショップを紹介します。
自然・健康がテーマの「長良園」
長良園は、地域社会に根ざした文化を香り高いお菓子として全国に発信したいという思いから、地元岐阜県産の野菜や果物などの新鮮素材を積極的に使用しています。
特にフルーツと野菜の挟み焼きは他にはない珍しい商品で、フルーツを練り込んだ生地に新鮮なフルーツをスライスしてトッピングした上で焼き上げています。
見た目が可愛らしいだけでなく、素材の味をしっかり楽しめるでしょう。
まとめ
サステナブルショップとは自然だけでなく社会や経済も持続可能にすることを目指した取り組みを行っているお店を指しています。
自分自身がサステナブルな生活を送りたいと考えているのなら、まずはサステナブルショップを活用してみると良いでしょう。